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ウチナーの話

『美童(みやらび)物語』(比嘉すすむ:モーニングKC・刊行中)

二巻はまず「糸満売り(イチマンウィ)」の話から。
「糸満売り」はいわゆる奉公。10歳前後で売られ、20歳ごろまでを年季としたようだ。男の子は漁師、女の子は下働きや魚の行商をする。
狭い島社会だから、奉公一つとっても場所が限定されている。本土に行くのは少数だっただろうし。行商でジュリ(遊女)売りされた姉と会ったりして貧しさが切ない。

ユタの話もおもしろかった。ユタは祈祷師である。宗教とまではいかないが、その占い?は結構な拘束力を持つ。戦時中はもちろん禁じられ、取り締まられた。
家族に何かトラブルが起こったときや病気のとき、ユタを買う。「対処のしかたが解らないもの」に対してクライアントを納得させ、何らかの方策を授ける。京極堂やアフリカのウィッチ・ドクターとよく似ているなぁ。
もちろん病気なんかに効くはずはないし手後れになったことも多々あるそうだが、当時は最新の医療を受けるなんて無理だっただろう。
作者も書いているがカウンセラーとしての役割が大きいみたいだ。

古きよき沖縄(今の沖縄も好きだが)の空気を感じられる作品である。

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